認知症による介護認定の基準と申請について

要介護認定を申請する際、認知症ってだけでも受けられるんだろうか?

物忘れがひどくなったけど、身体はしっかり動かせるし。これだけでもいいの?

でも、普段の介護が大変だから、少しでもサービスを受けたい…!
認知症の人を常に介護するのはとても大変なことです。

今回は、認知症による認定の基準や申請内容についてご紹介します。

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介護認定の申請のしくみってどうなっているの?

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介護認定は、介護サービスの必要な度合いによって、公平で客観的な判断を行っています。
まずは近くの市区町村役所の窓口で、『介護認定の申請』をします。

もちろん、認知症かな?と疑う程度のレベルでも大丈夫です。まずは申請をしてみましょう。

 

申請の前に、主治医の先生に介護サービスを受けたいということだけは相談してくださいね。
介護認定の内容は、主に「一次判定」「二次判定」の二段階に分類されます。

 

「一次判定」は市区町村役所の訪問調査員やケアマネージャーなどの担当者による、認知症患者本人への聞き取りが行われます。

心身の状態や医療ケアの必要性を聞き取り調査し、その結果はコンピュータで処理されます。

調査票に記載不可能なものは特記事項として記入されています。

 

「二次判定」は一次判定の結果と、主治医意見書、調査票の特記事項に基づいて、保健・医療・福祉の専門家5名で構成される介護認定審査会によって要介護度が判定されます。

結果は1、2か月後に郵送されます。

では、どのような基準で認知症の介護度は判定されているのでしょうか。

次でご紹介します。

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介護認定における認知症の基準とは?

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現在の要介護度は「非該当、要支援1・2、要介護1・2・3・4・5」の八段階に分類され、レベル分けされています。

「要介護者の介護にどれだけの時間が必要か?」分かりやすくいうと「どれだけ大変な介護をしているか?手間がかかっているか?」ということが要介護度として表現されています。

要介護度を表す判断基準として重要なのが、「日常生活自立度」というものです。

 

「日常生活自立度」とは、認知症の人がどのような生活を行っているかを見て、それにかかる介護の度合い、大変さをレベルごとに分類したものです。

レベルには「自立・Ⅰ・Ⅱa・Ⅱb・Ⅲa・Ⅲb・Ⅳ・M」の8段階があります。

 

Ⅰに近いと軽く、Ⅳに近くなると重くなります。認知症がない場合には「自立」となります。

まずはそれぞれのレベルから一部を抜粋し、簡単にまとめてみました。

 

日常生活自立度Ⅰ

軽度の物忘れがあるが、火の不始末や薬の飲み忘れがない。

家族が支援をすれば日常生活は困ることがほとんどない状態。

年齢相応の物忘れの人がこのレベルで判定されやすい。

 

日常生活自立度Ⅱb

日常生活に支障をきたすようなことが家庭内で見られるようになる。

誰かが注意をしてみていれば生活できる。

 

日常生活自立度Ⅲa

認知症のレベルがⅡのレベルよりも悪化。

支援を受けていても在宅生活が困難になる。食事や排泄という基本的なことも自力ではできなくなる。

この状態が日中を中心に出ている。

 

日常生活自立度Ⅲb

Ⅲaの状態が夜間に見られるようになる。夜間の介護負担は介護をする側の負担も大きくなる。

また、日中は眠り、夜間は覚醒するなどという昼夜逆転の状態となる。

 

日常生活自立度Ⅳ

Ⅲの状態がずっと続き、目が離せない状態のレベル。

家族だけの介護で在宅生活は困難である。介護者が休む暇がないので適切な介護サービスを受け、生活を維持していく。
このようなレベルに分けることで、認知症の人に対する介護の手間が算出され、要介護度として反映する材料になります。

認知症の人が介護認定を受ける時の留意点は?

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認知症の人が普段どのような生活を送っているか?細かいレベルに分けて判定されていることが分かりました。

ここでは、認知症の人が認定を受けるときの留意点をご紹介します。

 

認知症の場合、家族など身近な人には認知症状が出るが、第三者の人には認知症状が出ないことがあります。

一次判定で必要な訪問調査の際に、機嫌が良かったりするなど体調次第で結果が軽く出てしまう場合があるのです。

このような日頃と異なる結果がでてしまうことがないように、日ごろの介護の様子を分かりやすくまとめ、調査員に手渡すなどしてみてください。

日頃のチェック内容

  • 起床時間や就寝時間とその時の状況(夜間に目覚めることが多い等、生活リズムが整っていないことがあれば書いておきましょう)
  • 食事のメニューや摂取量、または食べ方(食べ物を認識してなかったり、デザートとご飯を混ぜるなどして食べたりしてませんか?又、食事摂取量なども書いておきましょう。)
  • 排尿や排泄の回数と量(他にも、何度もトイレには行くが何も出ていないという場合もあります。)
  • 日常生活でできなくなったこと(歩行が難しい、料理ができない、入浴は一人では危険 等)
  • 記憶力、思考力の衰え(簡単なことを忘れるようになった 等)
  • 問題行動と思うこと(怒りっぽくなった、家族を認識していない 等)


おわりに

いかがでしたか?

もし介護認定の結果に納得いかない場合は、市区町村の窓口に連絡しましょう。

それでも解決しない場合は、都道府県の介護保険審査会に再審査の請求をすることができます。

 

認知症の症状が疑われるだけで、身体は動く…そんな人でも大丈夫です。

認知症があるということで、日常生活を送る上では何らかの困難が発生し、介護をする周りの家族にとっても大変負担に感じることです。

 

身体が思うように動かず、介護が必要な場合と同じように、生活上の介護が必要になります。

また、介護認定の審査基準は『介護にかかる手間』だということを覚えておくと、訪問調査の際に伝えやすくなるでしょう。

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